Computational Intelligence

うちの研究室は、日本語では知能数理研究室、英語ではComputational Intelligence Lab (COIN Lab)と名乗っているわけですが、英語名の方は、論文誌のComputational Intelligenceを見習ったものです。

人工知能というとArtificial Intelligenceですが、Computational Linguisticsと同様に、Computational Intelligenceと呼ぶ方が、より研究のアプローチが明確になるように感じます。

この論文誌に投稿していた論文が11月にやっと掲載されるという通知が届きました。採録決定が昨年の5月ですから、トータルで1年半待っていることになります。ある程度の掲載待ちの期間は、情報科学分野の従来型の海外論文誌では、よくあることなのですが、だいたい採録から掲載までは1年ぐらいです。紙ベースの論文誌には、各号のページ数に制限があるため、出版待ちという現象が起きるわけです。以前IEEE Intelligent Systemsで2年ぐらい待ったことがありますが、やはり1年以上出版待ちというのは、長すぎると感じます。このあたりが、AIやCL分野で論文誌よりも査読付き難関国際会議の論文の方がよく参照される原因のひとつになっているのではないでしょうか。

オンライン論文誌は、採録から出版までが早いので、博士課程の学生など、1年も2年も待っていられない場合は、そちらに出すという手はあります。とはいえ、JAIRやJMLRなど、きちんとした査読の付いた論文誌でなければ、査読論文としての価値はないのですが、最近はオンライン論文誌が乱立していてどれがどの程度の品質なのかわかりにくくなっています。