銅鉄主義

近年の大学教員・研究員の流動化の影響か、NLP業界でも最近の若い人はしっかり業績を積んでいるひとも多いのですが、他の工学分野では、30歳前後でジャーナルが20〜30あるとかいうひともいるわけです。しかも、業界によっては、ファーストかコレスポのものしかその人の業績としてカウントしないという場合もあります。

なぜこういうことになるでしょうか? NLPのひとたちよりもこういった分野の人たちが特別よく働くというわけではないはずです。

結局、分野によっては、論文の大量生産が可能な分野もあるということなのでしょう。典型的には、「銅鉄主義」*1 といわれている方法があります。

たぶん、NLPの分野ですと、対象やパラメータを変えただけのものはまとめて1本にして出すことになるのですが、銅鉄主義の効く分野ですと毎月のように論文(報告?)がかけるわけです。

まあ、NLPの分野では、下に書いたように国際会議論文が重視されているため、ジャーナル数が比較的少ないことのさらなる言いわけのように聞こえるかもしれませんが、論文の数だけで違う分野の成果を比較するのはあまりよろしくないように思います(同じ分野ならもちろん質とともに数も大事ですが)。

*1:たとえば、こちらの説明がわかりやすいです http://www.ms.osakafu-u.ac.jp/~kayanuma/%98_%95%B6%94%7B%91%9D.html