日本で働いていた2004年あたりに一度IBM TJ ワトソンの見学にいったことがあります。
きっかけは、ACLのワークショップを一緒に企画したIBMの研究員から講演にこないかといわれたことでした。
TJワトソンは、NYCから車で1時間ぐらい北にいった、緑に囲まれたエリアにあります。知り合いがNYCからハイヤーで行ったときには、運転手が道を間違えて講演の時間に遅れたという話を聞いていたので,あらかじめdrectionを印刷してもっていきました。
巨大なアーチ型のビルに何千人(たぶん)もの研究員が勤めています。中は多数の小部屋に分かれていて、窓に面した部屋がないのが特徴です。冷戦時代に窓から研究内容を盗み見られるのを防ぐためにこのようなデザインになったとか。
1時間ぐらい講演をして、何人かの研究員の研究を見学して、最後にその部門のトップSalim Rukosと簡単な話をした。(ここまで書くと分かる人にはどういう見学だったかわかりますね)
情報科学の分野で考えてみると、基礎的な研究のできる企業の研究所というとIBMかマイクロソフトかGoogleの本社ぐらいでしょうか。ただ、そのころは会社にいましたので、働くとすると大学の方に興味がありました。大学なら研究もできてレベルの高いところはたくさんありますから。